【とりあえず3年】に隠された衝撃の真実

新人看護師
ぴよ
ぴよ

呪いの言葉や…

3年続けないとだめなんかな…

みなさん、 一度は言われたことあると思います。

「3年は続けないと、 どこでも続かないよ。」

なんでみんなこう言ってくるのか、気になったことありませんか?

もちろん3年ぐらい続けていれば、一通りの看護技術や後輩指導などが経験できるのは確かですし、メリットもあります。

ですが、労働環境や人間関係が悪かったり、既に身体に支障を来たしていたり、どうしても辞めることを考えざるを得ないことだってあると思います。

それでも上司は、「3年は続けなさい。」と言ってくるかもしれません。

私も実際に言われたことがあるし、同僚が言われているのも何度も聞きました。

そこで生まれた疑問と、実際に転職を経験していろいろ気付いて導き出した結論を、みなさんにお伝えできればと思います。

結論

結論から言うと、「無理して続ける必要は全くない」です。

実体験:私の同期のはなし

実は、私が新人のとき、私の同期がこのような引き留めに合いました。

それ相応の理由があったにも関わらず、なかなか取り合ってもらえず、こんなことを言われたそうです。

  • 年度内の退職は原則できない
  • 3年以内で辞めたら次に就職しづらくなる
  • 辞め癖がつくからあなたのためにならない
  • 4月に新人が入ってきてからにしてほしい

結局、休職と復帰を2回ほど繰り返し、最後には「じゃあ異動する?」と提案されて、最終的に退職できたのは、上司に相談し始めてから9か月後でした。

その頃には精神的にもかなり疲弊してしまっていましたが、少し休んだあとまた別の病院に問題なく就職できました。

今回の内容は、同じように辛い思いをしている若手看護師さんたちの救いになればと思って書いています。

※決して「嫌なら辞める」ということを推奨しているわけではありませんので悪しからず。。

それでは、なかなか辞めさせてくれないときの「病院側の都合」に着目して、見ていきましょう。

病院が3年続けろと退職を引き留める理由

1.単に人手不足

いくら新人さんや若手ナースであっても、スタッフ数が減るのは同じです。 病院は、看護配置(10:1や7:1)というのが定められているので、必ず規定の人数を配置しないといけません。なので辞められたらシンプルに困ります。

そして人手が足りなくなると、他のスタッフからの不満も増えてくるでしょう。もし退職の連鎖が起きたら、それこそ大変ですよね。

ぴよ
ぴよ

常にギリギリの状態ってことだよね…

ねこ
ねこ

ねこが前いた病院は、人がいなさすぎて

毎日師長がリーダーをしてたわ。

でも、これはあくまでも病院側の人事の都合です。

実際に私の同期も、「今すぐ辞めたい」と急に申し出たわけではありません。当時の病院の就業規則では2か月前に申し出るという決まりがありましたが、なぜか年度末以外の退職が認められない空気感でした。

労働基準法では2週間前までと言われていますが、就業規則にはそれよりも長い期間で規定されていることが多いので、必ず確認しておきましょう。
少しでも有利に進めたければ、就業規則は順守することをおすすめします。

あとよくありがちなのが、「辞めたら迷惑をかける」「申し訳ない」という思い込みです。

私も、初めて退職を考えたときはこの思考に陥りました。

でも、実際に辞めていった人たちのことを思い出してみてください。その時は「あの人いなくなってきついなー」って思ったかもしれませんが、1か月も経てば忘れませんでしたか?

結局はそんなもんです。いなかったらいなかったで、なんとかなるものです。

当時、私は転職経験のある友人にこう言われました。

あんたが辞めた空いた穴を埋めたりどうにかするのは、あんたの仕事ちゃうで

ハッとしたし、気持ちがとっても楽になりました。

2.離職率が上がる

離職率というのは、

ある一定期間の退職者数 ÷ 起算日の在籍者数 × 100(%)

で算出されることが多いです。実際この一定期間というのは明確に定めれられていないので、算定期間を工夫すれば離職率を低く見せることも可能です。

しかし、特に新人離職率は

新人の1年以内の退職者数 ÷ 期初の新入職者数 × 100(%)

になるので、これはごまかしようがありません。

ですが退職日が4月1日以降になると、1年以内の離職に含まれません。こうして休職や部署異動を提案して退職を引き延ばし、新人離職率に影響がないようにするのです。

ぴよ
ぴよ

せ、せこい・・・

ねこ
ねこ

経営側からしたら単に企業努力とも言える…

でもそんなことでこっちが辛い思いする必要はない‼

3.師長の成績に影響する

師長が変わった途端に退職者が増加するなんてことがあれば、当然その師長の管理職としての成績に支障がでます。

もちろん、スタッフとしっかり向き合って話をしてくれたり、その上で敢えて少し休む提案をしてくれるようないい師長さんもいるのは確かですし、実際に休職したことでリフレッシュして復帰できたり、部署異動したら元気に働くことができたケースもたくさんあると思います。

結局は、所属長の信頼度や、もう一度頑張りたいと思える職場かどうか、ということです。

なので、そう思えないような状況であればその程度なんだ、と割り切ることも必要です。

4.今までの教育が無駄になるから

正直、指導した側がこの感情を抱いてしまうのは仕方ないです(笑)

確かに、病院側にとっては 「せっかく育てたのに」 と思われるかもしれませんが、それは先輩たちの都合。

「あなたにとっては無駄ではない」はずです。ずさんな教育体制だったらちょっと話は変わってきますが。

そこで受けた指導はありがたく自分のものにして、 次に生かせばいいだけです。

ただし、プリセプターさんや同期、良いことも悪いことも学ばせてもらった先輩たちへの感謝の気持ち(?)は大切にしましょう。  

ねこ
ねこ

あんな先輩には絶対なりたくない!

っていう見本を見せてくれた鬼ババよ、

ありがとうな。

まとめ

さいごに、もう一度まとめます。

病院側(経営側)や上司が「3年は続けろ」と引き留める理由は

  1. 人手不足だから
  2. 離職率に影響するから
  3. 師長の成績にも響くから
  4. 教育が無駄になるから

辞めたい理由や環境にもよりますが、 「病院にとってのベスト」と 「自分にとってのベスト」を 切り離して考える必要があると思っています。

看護師は責任感の強い人が多いと思います。それゆえに自己犠牲をしたり、それが普通という感覚に陥っている人もとても多いような気がしています。

もちろん3年続けるメリットもあるけど、 今抱えているデメリットと感じるのなら、自分のことを優先できる思考に変えていきましょう!!

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